イケメン王子とワガママ姫
本気or遊び
「はぁ……」
あたしは大きなため息をついた。
「栞、大丈夫?」
奈緒はあたしを心配そうに見てる。
今は教室にいる。
あたしと奈緒は
めでたく同じクラスになれた。
そしてあいつも…
って…
ちっともめでたくなーい!!
なんであいつと同じクラスな訳?
あり得ない!!
なのにあいつは
あたしがそんな事を思ってるなんて知らずに
女子の皆さんに囲まれている。
まぁ顔は悪くないし
モテるかもしれないけど…
あの人気はないでしょ…
「…り!栞!!」
「は…はい!!!」
奈緒に呼ばれていたことに気付いて
奈緒の顔を見たら
少し怒ってた。
「さっきから何度も呼んでるのに!!」
「ごめん…」
あたしは奈緒に謝って
再び瀬戸優哉の方を見た。