イケメン王子とワガママ姫
「栞は俺のものってゆう印つけといた。」
「…へ?」
まさか…
そう思ってあたしは鏡を見た。
…やっぱり。
あたしの首筋には赤い印。
いわゆるキスマーク。
「もぉ!!これどうするの?
隠せないじゃん!!」
その印はちょうど隠せない位置にある。
あたしが必死に隠す方法を考えてるのに
のんきな優哉は
「キスマークは、隠すもんじゃなくて
見せるもんなんだよ。」
なんて笑いながら言ってる。
はぁ…
どうしようかな…?
…ってゆうか
「遅刻じゃん!!」
すっかり忘れてた…
考えてる場合じゃない!!
めんどくさそうな優哉を引っ張り
学校まで走った。