イケメン王子とワガママ姫
〜栞Side〜
あれから、あたし達は教室に戻った。
あの弱々しい優哉は何だったんだろう?
どれだけ考えても分からない。
「栞。どうした?」
悩んでいるあたしの所に
大チャンが来た。
「何でもないよ。」
この事は大チャンには言えない。
大チャンには関係ないことだしね。
後から奈緒に聞いてみようかな?
「そっか。それよりさ、
今日一緒に帰らねぇ?」
…え?
「一緒に?」
「うん!!まぁ、寮までなんだけど…
ダメ?」
それは無理だな…
優哉と帰りたいし。
でも、どうやって断ろう?
なんて考えてたら後ろから声が聞こえた。
「栞は俺と帰るから。」
そう言ったのは優哉。
話聞いてたの?
ってゆうか、いつも後ろから登場するの
やめてくれる?
ビックリするんですけど。
「そっか。彼氏さんがいるもんね!!」