イケメン王子とワガママ姫
2人の間には火花が散っている。
…なぜ?
「じゃぁ仕方ないね!!」
そう言って大チャンは席に戻った。
ふと優哉と瞳が合った。
優哉はイタズラな笑みを浮かべて
あたしの頬に軽くキスした。
「…なッ?」
真っ赤なあたしをよそに
優哉は勝ち誇った笑みで
「授業始まるぞ。」
と言って席に戻った。
……
ムカつく…
帰ったら学校でキスするなって
言ってやる!!
あたしは、そう心に誓い
席についた。
────
それから何日も優哉と大チャンの
激しいやり取りが続いた。
いつも間に挟まれるあたし。
あの2人は、なんであんなに
仲が悪いんだろう?