イケメン王子とワガママ姫
〜優哉Side〜
あれから数日がたった。
いつも通りまわりに群がる女を
光輝に相手してもらってる時
「瀬戸。ちょっといい?」
佐藤に呼ばれて俺は中庭に来た。
なんで男2人でこんな所に
いなきゃいけねぇんだよ。
しかも相手が佐藤とはな。
「なんか用?」
早く教室に戻りたいんだけど。
あの女たちはウザいけどな…
こんな所で佐藤といるよりマシだろ。
イラつく俺をよそに佐藤は言った。
「んーとね。栞の事なんだけど。」
は…?
栞?
「栞がなんだよ。」
自分でも動揺してるのが分かる。
「俺が栞のこと好きなのは
瀬戸のことだから
当然知ってるでしょ?」
知ってる。
そんな事。
お前を見た日から。
「あぁ。」