イケメン王子とワガママ姫
「もぅ!!ワガママ言わない!!
学校行くよ。」
栞は、スッと俺の腕の中から抜けだし
カバンを持った。
「チッ…」
軽く舌打ちしながら
「帰ったら覚悟しろよ。」
小さな声で呟き
俺もカバンを持って部屋を出た。
外に出ると吐く息が白い。
早く部屋に帰りてぇ。←
歩きながらそう思ってると
「あッ!!」
栞が横で叫んだ。
「どうした?」
「ごめん。忘れ物したから
先に行ってて。」
栞は申し訳なさそうに言って
歩いてきた道を戻った。
この時俺が栞についていったら
栞をあんな目に合わさなかったのに…