イケメン王子とワガママ姫



────


「んッ…」


あたしは目を覚ました。


どれくらい経ったんだろう?



起き上がろうと手を動かそうとした。


でも、動かない。


なにかヒモみたいなもので


縛られてるみたい。


あり得ないし…




あたしは状況を理解しようと


辺りを見回した。



でも、暗くてよく分からない。



それに、寒い…


今日は、いつもより寒い日だったから…



床はコンクリートなのか


かなり冷たい。






…怖いッ


暗いところが苦手なあたしにとって


今の状況は怖い。


それにこの寒さが


あたしをさらに不安にさせる。





優哉…


助けて…




< 143 / 213 >

この作品をシェア

pagetop