イケメン王子とワガママ姫
「んぁッ…ふぁ…」
静かな部屋に響く
自然と漏れる声。
甘い吐息。
そんな空間が、
あたしをおかしくさせたのか
気づいたら優哉の首に
腕を回していた。
いつもなら、こんなことしないのに…
「やけに積極的じゃん?」
一度唇を離しニヤリと笑って囁いた優哉。
その言葉に顔を真っ赤にさせて
「そんなんじゃないもん…」
と頬を膨らませたあたし。
そんなあたしを見た優哉の顔が
少し赤くなった気がするのは
気のせいかな?
「もう、どうなっても知らないから。」