イケメン王子とワガママ姫
「で、なんでこんな所にいた訳?」
うっ…
覚えてたか…
言いたくないんだけど…
「なんで?」
子犬のような目をして聞いてくる優哉に…
負けた…
「…迷子…」
あたしは恥ずかしさを
抑えながら言った。
「は?今どき迷子かよ。」
優哉は呆れたように言った。
うざっ…
こっちは恥ずかしかったんですけど!!
なんか馬鹿にしたような
優哉の態度にムカついて
あたしは
「あたしもう帰るから!!」
そう言ってあたしは歩きだした。
「栞!!」
優哉に呼ばれて振り返る。
「俺、本気だから。じゃ。」
それだけ言って優哉は帰った。
本気…か…
1日で色々あったなぁ…
なんて考えながら
あたしは寮に帰った。