イケメン王子とワガママ姫
「そう言えばお礼。してもらってないけど。」
別にお礼なんていらねぇけどさ
俺にはちゃんと考えがある。
栞は少し迷ったあと聞いてきた。
「何すればいいですか?」
そりゃぁ
「俺と付き合え。」
に、決まってんじゃん。
そう言うと栞はあからさまに
嫌そうな顔をして
「絶対嫌よ!!」
と叫んだ。
うわっ…
拒否られたし。
そりゃそうか。
でも諦めの悪い俺は
1つの作戦にでる。
「助けてなかったら
今ごろどうなってたかなぁ。」
こんなこと言うなんて
俺ってやっぱSだな。
「なんならあの不良達
また呼んできてもいいんだよ?」
まぁ実際呼びたくないけど。
めんどくさいし。