イケメン王子とワガママ姫
「栞の部屋どこ?」
「えっ!?あぁ…305号室」
あたし、さっきから噛みすぎじゃない!?
「ふーん。」
「なっ!!ふーんって何よ!!」
自分で聞いたくせに!!
そっけないなぁ!!
「じゃぁ何て言えばいい訳?」
「それは…」
…何て言えばいいんだろう?
「ほら。着いたぞ。」
…は?
もう?
優哉と居ると、時間が経つの早いし…
「送ってくれてありがとね?じゃぁまた明日。」
あたしはそう言って部屋のドアを開けた。
その瞬間…
バンッ…
急に玄関の壁に押しつけられた。
「なっ!?優哉!?」
いきなりの事に焦るあたし。
「うるさい。ちょっと黙って。」
優哉がそう言った瞬間
あたしと優哉の唇が重なった。
「んっ…」