イケメン王子とワガママ姫
あたしは優哉の方をそっと見る。
「まぁいい。」
は?
優哉は妖しい瞳で言った。
「まぁいいって何よ?」
「あいつらが居ようが関係ねぇ。」
…要するに今ここですると。
無理。
絶対無理。
「あり得ないから!!
バレたらどうするの!?」
「見せつける。」
優哉は即答だった。
何考えてんの!?
「自分勝手すぎる…ッん…」
最後まで言い終わる前に
キスされてしまった。
甘い甘いキス。
頭がボーっとしてくる。
あの男の子達が居ることすら
忘れちゃうぐらいに…
…何も考えられない。