イケメン王子とワガママ姫
「え?何って…メイド?」
栞はなんて言いながら笑ってる。
「…ちょっと来い。」
なんの自覚もない栞と
まだ栞を見てなにか言ってる男に
ムカついた…
とりあえず人目のつかない所に行くか。
これ以上まわりの男に見せられないしな…
俺は栞の腕をつかみ
体育館の近くに向かって歩きだした。
栞に俺のスーツのジャケットを羽織らせ座った。
隣で栞がなんか言ってるけど
今はそれどころじゃない。
これからどうするかな…
「栞。その格好で店出んの?」
一番気になっていたことを
聞いてみた。
まぁ、メイド服脱ぐなんて無理だよな。
「当たり前じゃん。まぁ嫌だけど。」
俺の質問に苦笑いしながら栞は言った。