イケメン王子とワガママ姫



「え?何って…メイド?」


栞はなんて言いながら笑ってる。



「…ちょっと来い。」


なんの自覚もない栞と


まだ栞を見てなにか言ってる男に


ムカついた…



とりあえず人目のつかない所に行くか。


これ以上まわりの男に見せられないしな…



俺は栞の腕をつかみ


体育館の近くに向かって歩きだした。



栞に俺のスーツのジャケットを羽織らせ座った。



隣で栞がなんか言ってるけど


今はそれどころじゃない。



これからどうするかな…


「栞。その格好で店出んの?」


一番気になっていたことを


聞いてみた。


まぁ、メイド服脱ぐなんて無理だよな。



「当たり前じゃん。まぁ嫌だけど。」


俺の質問に苦笑いしながら栞は言った。




< 94 / 213 >

この作品をシェア

pagetop