☆隣りのハニー!☆
校門を抜けて、オレンジの光のなか、
あたしと加奈はゆっくりとした足取りで、
帰路を進む。

「明日もだるいなぁ」
「加奈さんいつもいってんじゃん~。」

「たりまえじゃん」

ちょっとしたことで、すぐ笑い会えるあたしと加奈の距離は、とても近いと思う。

「あ。」

のんびりとした空気を乱したのは加奈だった。

「どーした?」

「ねぇ、雅?みっちゃんのお迎えは?」

「……………。」

あたしは無言で腕時計を見やる。

四時四十分。

これは紛れも無い事実で、
決して、見間違いとか、誰かのいたずらとかじゃあない。

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