◇冬の女王サマ◇
~冬樹SIDE~
俺は急いで保健室に行く
たく、部活おわんの遅いんだよ
「れみちゃんは?」
「まだ寝てる」
山内がまだいた
ずっと見ていたのか
「変わろっか?
 俺もう部活終わったし」
「じゃあ、頼むよ」
「おう」
山内は少し寂しそうな顔をして
出て行った


俺はこの前高橋に聞いてしまったんだ
山内とれみちゃんが付き合ってたこと
だから、負けたくないそう思っていた
そんなことを考えていると
れみちゃんが目を覚ました



「んっ・・」
「あっ・・起きたんだ♪」
「あれ??
 私なにがあったんだっけ?」
「俺が差し入れもって行ったら
 急に倒れちゃってさー
 ほんっと
 俺と山内すんげー
 びっくりしたんだぞ」
「そうだったっけ?」
「あぁ。軽い貧血とかだって」


れみちゃんは眠そうに目をこする
「海道君、
 ずっと見てくれてたの?」
そっか、気になるよな
俺は迷った
でもうそをついてしまった
山内がずっと見ていたのに
あいつにとられたくなかった
「えっ・・あ・・うん・・」
「そっか・・ありがと☆」
れみちゃんは悲しそうだった
胸が痛くなる




「れーみーっ!!」
「あっ・・真菜ぁ♪」
池田が来た
「あっ、海道君も」
「おう!!
 じゃあ、俺帰るわ」
俺はうそをついた罪悪感に襲われた
「もう??」
「うん。じゃーな」
「ばいばぁい♪」
俺は出て行った
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