最後のメッセージ

男にしては少し高くて、透き通るようなキレイな声。

それはまぎれもなく流花だったから。

「鈴奈?どうしたぁ?」

電話から何回もそうつぶやく流花・・・

あたしは驚いたけど嬉しさのほうが何倍も大きかった。
だからあたしは

「流花ぁぁぁ!」

泣きながら電話の向こうの流花にそう叫んだ・・・。

「えっ!鈴奈?どうしたの!?」

心配そうな声で話す流花。やっぱり優しいな。
「ねぇ、どうして流花がいるの?どうして?」
「鈴奈に会いにきたんだよ!神様にいっぱいお願いしてきたんだよっ!いまからすぐに会いにくるからね!」

「ちょ、えぇぇぇ?」
~プー プー~

いつのまにか電話がきられていた。
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