となりのアイツ。
「キミ可愛いねっはは」
かっ可愛い?!
くしゃっと笑うその笑顔にドキッと心が打たれる。
「キミ新入生でしょ?」
「えっ…あ、はい」
「ここ俺がやっとくからいっていいよ」
「そんなっ!私が倒したんですし」
「いーから!初日に遅刻なんかしたくないだろ??」
それはそうなんだけと…
「俺がいいっていうんだから!先輩のいうことは素直に聞いとけって」
はにかんだ顔で私の頭を撫でる。
胸の鼓動が止まらない。
「あのっお名前は?!」
「ん?三野原 一樹」
みのはら…かずき…、
「いつかお礼します!ありがとうございます!三野原先輩!」
「みのでいいから!遅刻すんなよ!」