となりのアイツ。


「キミ可愛いねっはは」


かっ可愛い?!


くしゃっと笑うその笑顔にドキッと心が打たれる。


「キミ新入生でしょ?」


「えっ…あ、はい」


「ここ俺がやっとくからいっていいよ」


「そんなっ!私が倒したんですし」


「いーから!初日に遅刻なんかしたくないだろ??」


それはそうなんだけと…

「俺がいいっていうんだから!先輩のいうことは素直に聞いとけって」



はにかんだ顔で私の頭を撫でる。
胸の鼓動が止まらない。



「あのっお名前は?!」


「ん?三野原 一樹」


みのはら…かずき…、


「いつかお礼します!ありがとうございます!三野原先輩!」


「みのでいいから!遅刻すんなよ!」
< 11 / 17 >

この作品をシェア

pagetop