ありがとう

君は俺の半分しかない
小さくて華奢な
左手をだした。

『これは、婚約指輪。
いつかちゃんとしたの はめてやるから...』


『うん。…待ってるよ』


『ありがとう』

君はもう泣きすぎて
目が真っ赤だ。

そんな君をみたら
抱きしめてしまった

まだ君は泣いていて、
俺の中にすっぽり収まってしまった。

『本当にお前は泣き虫だなぁ。俺がずっと一緒に
居るからさ?
いつもみたいに笑って?』


『だっでぇ〜まさかプロポーズされるなんて…泣』

こんな君は涙ぼろくて
弱いから俺が傍に居なくちゃいけねぇな。

『嫌だった?俺からのプロポーズ』

意地悪をちょと言っみた。
怒るかな?
なんて思いながら
少しかがんで君の涙を
指で拭き取った。






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