戦国恋華×桜蓮月


私の顔が真っ赤になっていると彼は言った。


そもそも、私には同い年の友達もいなく
たまに外の道場に連れていってもらうだけで
いつも城の中だったからなんだか新鮮だった。



「“月”は楽しいやつだな!」



呼びなれているはずなのにこんなにも
名前ひとつで喜んでしまう私は子供なのか。

彼の笑顔は私をずっとときめかせている。


平時が私の頬に手を伸ばすと“ムギュッ”と私のほっぺを優しくつねった。
< 11 / 31 >

この作品をシェア

pagetop