戦国恋華×桜蓮月
「へっ平時!」
クルッとこちらを見る。
この人が見せたあの悲しそうな顔はなんなのか。
私はまだなにも知らない。
けど、知っていきたい。
もっとこの人を知りたい。
そう感じるのはあんな顔をさせたくないと思うのは彼だから?
「また来なよっ!!ここ使っていいんだからね!?」
私の言葉に驚いた顔をして、表情が変わりまたニコッと笑った。
ボソッ
「“なんだいーやつじゃん”」
「えっ?」
「何でもないよ!“また来る”」
そう言って彼はここを出ていった。
緊張とはまた別の体が熱くなるような胸の弾みをさせいる―…。
この弾みはきっと彼・・・。
宇都宮 平時に…―。