戦国恋華×桜蓮月



「…なるほど…」


和泉はうんうんと頷き顔をあげて言った。



「ならば、その実力勝負でいかがですか」


「えっ?」



突然言い出すと思えば急な言葉にびっくりした。
実力を…?



「戦を起こそうなどと言うわけではありません、竹刀の試合にしましょう」



周りが賛成し始める。言い返す言葉もなく
何も考えずに返事をしてしまった。



「決戦は明日、周りが月様を認められるなら座を諦めようぞ、しかし認められぬならその座を譲って頂こう!」



和泉の顔が笑っている。
勝つ自信のある目をしていた。



「その時は―」


「わかっております」



蘭姉様のわかっているって意味―。
きっと結婚の承諾。
< 18 / 31 >

この作品をシェア

pagetop