戦国恋華×桜蓮月
「…なるほど…」
和泉はうんうんと頷き顔をあげて言った。
「ならば、その実力勝負でいかがですか」
「えっ?」
突然言い出すと思えば急な言葉にびっくりした。
実力を…?
「戦を起こそうなどと言うわけではありません、竹刀の試合にしましょう」
周りが賛成し始める。言い返す言葉もなく
何も考えずに返事をしてしまった。
「決戦は明日、周りが月様を認められるなら座を諦めようぞ、しかし認められぬならその座を譲って頂こう!」
和泉の顔が笑っている。
勝つ自信のある目をしていた。
「その時は―」
「わかっております」
蘭姉様のわかっているって意味―。
きっと結婚の承諾。