戦国恋華×桜蓮月
この試合は王座がかかっている。
なにもかも戸惑いが残ったまま話が進み
そして和泉は帰っていった。
なにも父上に言われることもなかった。
そして各自、自分の部屋に戻った。
胸の鼓動がやまない。
弾む音はしだいに大きくなる。
静まれ、静まれ、静まれ!!!
お願いだから!!!
胸が張り裂けそうになる。
私は誰もいない剣道場に逃げ込んだ。
ガタンッ
寄り掛かっていた扉がいきなり開き
後ろに倒れそうになったが止まり
私の背は彼の膝に倒れかかった。