戦国恋華×桜蓮月


「なんでここに?」

「あー!なんかさっき元気なさそうだったから大丈夫かなってさ」


私はおどろいた。


「心配してくれてたんだ…」


初めて会った人にそんなことを言われたのは初めてで
あまりに驚いたのか、さっきまで心苦しかったのが
不思議なことに消えていた。



「はっ、はは」


口から笑いがもれ、大きな声で笑ってしまった。
唖然としていた平時も爆笑している私につられ
笑みを浮かべた。



「どうした、いきなり」


眉を傾け質問した。



「ごめん、なんかさっきまで苦しくて、しかも初めて会った人に心配されるとは思わなかったから…なんかほっとしたっていうか」



「・・・・・変な奴!」



くしゃっと笑う顔がかわいくみえた。



「笑ったほうがいいよ、かわいい」



「えっ!?」


ぼっと赤くなった顔が私でもわかるくらい顔が熱い。
可愛いなんて言われたことなかったから
なんだかとても恥ずかしくなった。
< 8 / 31 >

この作品をシェア

pagetop