Opacity-不透明-
「ぉ・・・。楠じゃん」
八郷 慧。
「ぁ、マヂだ・・・」
いつもの一緒の桜木 洸(サクラギ コウ)
二人が笑いながらこっちに来た。
『うっわぁ〜〜。最悪…なんで、会うんだよ…ハァ〜〜……しかも、私お風呂あがりだし…マヂありえないよ…』
梓は、そう考えながらも、にこやかに笑って。
「どうも・・・」
そう挨拶をして通りすぎようとした。
「なあなあ、楠?」
洸が話しかけてきた。
“やな奴に捕まったなぁ”なんて考えながらも、
「何?」
とそっけなく答えた。
千幸と結花は、気付かずにさきに行ってしまっているため、どうしようもない



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