Koi no Hana
光は鼻歌を歌いながら
私の家を出ていった。


有坂くんの顔が見れない。


「浅倉ちゃん?」


背後から有坂くんが心配
そうに私を覗きこんだ。


「えっあっはい!!」


無駄に声が高くなる。


「これ読んでええ!?」

「どれ!?」

「これ」


有坂くんは私に一冊の
分厚い本を見せた。
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