涙のアト
「お、おはよ!」
…どもってしまった;
だって学校では見る事のない光景だったから。
「ぷっ、何て顔してんの?未来のご希望どおりだろ?」
「そ、そうだけどっ…て、てか私は希望なんてっ…」
まるで私がお願いしたみたいじゃない。
「まぁ、いーのいーの!オレもこっちのが素だから楽だしな。
ま、そーゆう事で。
改めてよろしくな、未来」
よろしくなって;
どうよろしくなわけ?
一輝はそれだけゆうと、私達の様子を驚きの表情で見ていた別のクラスメート達の群れの中へ入って行った。
―お前本当にあの坂本!?
―いくら何でも変わり過ぎじゃね?
なんて言われながらも一輝は
「まぁまぁ気にすんなって!こうゆうのもアリだろ?」
なんてあっさりな返事で答えてる。
「ほー…ここにも昨日とは明らかに変わったヤツが一人…」
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