ココロノカケラ
けれど、
「うそぉ。
オレがこれから
じわじわと目覚めさせてやろうと思ってたのに」
あたしの迷いは、肯定、
に受け取られたらしい。
だいたい、急速に、無理矢理
目覚めさせたのは自分じゃないか。
「何で?
すごいかっこいいやつとかが転校してきた?」
「違うって」
「じゃ、何で急に?」
ふっと、血の香りが蘇る。
さっき冷静だったのか
不思議なくらい、ドキドキする。
「ソウマ、ズルい。自分がどれだけ」