ココロノカケラ
『魅力的か、分かってない』
半分は、コトバを飲み込んだ。
この数時間のことを体験して
ソウマに惚れない子がいるとでも
思っているんだろうか。
「あれ?でも、キリカ、
男性恐怖症じゃなかったっけ?」
「だよ。今も」
「じゃ、相手女の子?」
「バカ。
でも、男にしとくの惜しいくらいかわいいかも」
「・・・あれ?」
ソウマは頭をぐしゃぐしゃと
かき混ぜた。
「オレも、時々そう言われるんだけど」
「知ってる」