ココロノカケラ

えっ?

いや、まだ何もしてないん

ですけど。


「キリカ、もしかしてオレのこと」


信じられないモノでも見るように、

こっちを見てる。

その、ソウマの目に、

喜びが大きく膨れ上がっていく。

やっと、気づいてくれたみたいだ。

あたしは、口を開いた。


と、

インターフォンが鳴った。


「姉ちゃん?」


モニターには、

あたしの母上が写っていた。






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