ココロノカケラ

あたしの方に向き直り、

ほんの少し背を曲げた。

かわいい目が、

イタズラ心を秘めて笑ってる。

かわいいなあ。

見とれてると、キスされた。

今度は血の香りはしなくて。


でも、薄い皮膚でソウマを感じた。


「この間は、

させてしまったから。

ごめん。今のはお返し」


「…怒られるよ。母上に」


「それは困る。

でも手では触れてないよ。

それに、もうしないから。

この家の中では」


ええと。






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