ココロノカケラ
「後でなら、オレも一緒に戻るから、興味を二分できるけど」
そうか。
そうかも。
もう、何を言われても、
どう興味をもたれても、
平気なフリをするのには慣れている。
けど、本当はそれって疲れるんだ。
たまには、そこから逃げ出したい。
「二分、っていうか、全部、興味はあんたの方に行くと思うから、あたしはすごく楽なんだけど。
でも、いいの?一緒に行って。
ソウマ、あたしのこと嫌いなんでしょ?」
ソウマはゆっくり立ち上がった。