ココロノカケラ
「誰もそんなこと言った覚えはない。
…好きだって、
ちゃんと言った覚えもないけど」
「でも、いつもいつも嫌な態度じゃない。
だから、普通、その態度からして、
ああ、あたしのこと嫌いなんだなって、
判断するのが普通だと思う」
ソウマはあたしをじっと見て、
頭を抱えた。
おまけに首を横に振って、
ため息。
それから、
たまりかねたらしく、
「今、オレ、回りくどいけど
告白したつもりだったんだけど」
「嫌いって?」
「逆。」