ココロノカケラ
「オレ本当に毎日ここで勉強教えて

あげてもいいんだけど」


狭い机なので、ソウマはすぐそばにいた。

ソウマが意識して、密着するのは

避けてくれているみたいだけど。


「オレと同じレベルに並んでくれれば、

おんなじ大学に入れる。さらに四年、

同じ学校に行ける。ね?」



どんな顔して言ってるのかと思って、

見た。

まじめな顔、を作っているのだけれど、

ニヤけて仕方ないようだ。


「わかった、そうやって、毎日なんか

吹き込んで、洗脳しようと思ってるんだね?」


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