ココロノカケラ
 
手が、届かなくなんかない。

ソウマなら。

ソウマ、それには気づいてなかったのか。


「けど、いざあんたがいなくなると、

すごい寂しかった」


「じゃ、幼馴染があたしじゃなかったら、

あたしじゃない幼馴染の誰かが好きだったんだ」


「そうだと思う。

でも実際は、幼馴染はキリカで、

オレの何割かは既にキリカの影響を受けた人間になってて。

だから、もうキリカじゃないとダメで」


< 58 / 137 >

この作品をシェア

pagetop