ココロノカケラ

言ってあたしを見ると、

今度はがしっと抱きしめてきた。


「ああ、ごめん。

あたしが行ってあげたいけど、

あたしがいないとこの家の男たちが飢えるのよ。

ソウマ、女の子だったらよかったのに」


今頃気づいたけど、姉ちゃんって、

熱いヒトだ。

っていうか、ちょっと熱血入りすぎで・・・

こっちが幼馴染だったら

あたしは逃げ回っているかも。

思った。

だって、現に

くっ苦しい。


「・・・姉ちゃん、骨、折れる」

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