ココロノカケラ
ハルちゃんが前の席に座って
覗き込んでいた。
「もしかして、思い出し笑い!?
そんなに楽しかったの?」
「そんなに楽し、かったなあ」
ハルちゃんが泣くフリをした。
「ひどいわ。あたしというものがありながら」
「いや、ひどくないから。
別にハルちゃんあたしの彼女でも何でもないし」
ハルちゃんの目がきらりと光る。
彼女、て言ったのが嬉しかったんだろうか。
即否定してるのに。
やっぱりハルちゃんの友情は疑わしい。