ココロノカケラ

何か、

こういうソウマは初めてだな。

どうしていいか、わからない。

けど、妙に心地が良くて、

逃げることもできない。

と、

ソウマの方が離れた。


そして、あたしの腕をつかんで、


「独りにしておけない。

うちにおいで」

あたしは焦った。

けど、

今のソウマに何を言っても

聞きそうになくて、

それで、


「ちょっと待って、鍵かけさせて。ね?

それと、できたら、傘、取らせて?」



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