ココロノカケラ

でも、その格好のままだと

あまりに不審者ちっくで、

たまたま外に出てきた人なんかに

見られたら驚かすだろうから、

家の中には、

入ってきた。

座っても濡れるので、

ずっと、そこに立っているつもりらしい。


「明日の用意もしてきて。

オレんちから学校行ったらいい」


一緒に?

あんまり目撃されたくないなあ。

思っていると、

もう一度インターフォンが鳴った。

モニターに、

姉ちゃんの姿が映っていた。



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