ココロノカケラ

心の傷を

抱えたまま、

ソウマは頑張ってたんだな。

なんて感心していたら。


「オレは

かなりお得な男だよ。

って言いたいんだけど、

もしかして、姉ちゃん、

反対に、

オレのお得じゃない点を

キリカに

吹き込んだ?

違う?」


当たり、だ。

でも、あたしは、黙っていた。


「ソウマ、あたし、

言いたいことがあるんだけど」


「え?」


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