ライバルは天才不良少年




「アンタね!入学式もオリエンテーションもサボって何してるのかと思ったら、こんなところで寝てるし!」

「あんなかったるいもん、出てられるかよ。」



かったるいって・・・・・・、

ほんとにコイツはっ!



「大体!入学式とかだけじゃないでしょ、アンタがサボってるのは!授業もほとんどサボってるし!!」

「授業だってかったるいだろ?出るだけ無駄だって。」



なっ!?

な、なんで・・・・・・、


「なんでアンタがいつもトップなのよ!サボってばっかのくせに!!」



私が叫ぶと、藤崎遙貴は顔だけをこっちに向けて、



「天才だからじゃね?」



って言って、ニヤッと笑った。



「今年こそはアンタなんか追い抜いてみせるんだから!」

「へぇ。頑張ってね、生徒会長さん。」





< 12 / 63 >

この作品をシェア

pagetop