ライバルは天才不良少年




そう思った俺は、ちょっとからかってやろうと決めた。

まぁ、近づいていった時点でからかおうとは思ってたけど。



「じゃあ、なんて呼べばいいの?」



って俺に聞くのかよ。



「う~ん、そうだな・・・・・・。遙貴、とか?」



顔を近づけ、髪のかかった耳のすぐ傍で囁くと、真っ赤になってどもってる。


ほんと、からかいがいのあるやつ。


笑っていると、真っ赤な顔のままキッと睨まれた。

けど・・・・・・、


んな顔で睨まれても全然恐くねぇし。

てか、普通に睨まれても恐くねぇか。



しばらくからかっていると、



「~っ、もういいっ!」



って戻っちまった。


ちょっとからかい過ぎたか?

・・・・・・まぁいいか。




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