ライバルは天才不良少年
友達?---side 遙貴---
入学式から一週間。
その間も俺は、いつもと変わらない生活を送っていた。
「はーるちゃんっ!」
「気色悪い呼び方すんな。」
「え~!」
昼休み。
一人でボーッとしてたらかかってきた声。
去年からのダチの夾也だ。
「つか、遙貴が教室にいるって珍しいじゃん。何かあった?」
「別に。」
特に理由は無い。
夾也は自分から聞いてきたくせに、興味が無さそうに『ふーん。』とだけ言った。
「そういえばさ、今度サッカーの試合があるんだけど、遙貴来ねぇ?」
「行かねぇ。」
「えー、何でだよ?来いって!」
ギャーギャー騒ぐ夾也を無視して違う所に目をやると、アイツがいた。
他の女二人と話してる。