ライバルは天才不良少年
「今回は急な話だし練習試合だから応援はいい、ってことになったみたいで・・・・・・。」
お箸でお弁当のおかずを持ち上げたり置いたりしながら、もじもじと話す椎夏。
「一人で行こうかとも思ったんだけどちょっと恥ずいから一緒に来てもらえればな~、って思ったの。」
サッカー部の応援って、
「椎夏ってそんなにサッカー好きだった?」
どちらかと言えば、興味無いと思ってたけど。
「別にサッカーが好きって訳じゃないけどね。でも、佐伯くんが出るし・・・・・・。」
・・・・・・え?
佐伯くんが出るからって事は、
「椎夏って佐伯くんのこと好きなの?」
「う、うん。」
顔を赤くして俯いた椎夏を可愛いな~、って思ったけど、
そんなことより!
初耳だよ!!