ライバルは天才不良少年
「そうなんだ。」
瑠璃は目を丸くして驚いている。
多分、私も同じような顔をしてるんだろうな。
「え、いつから?話してくれればよかったのに。」
「ん~とね、二年生の始めぐらいからかな?話そうかと思ったんだけど、凛って佐伯くんのこと知らないと思ったから。」
まぁ、確かに。
佐伯くんとは同じクラスになったことないから面識は無かったしね。
「ってことでさ、お願い!!」
お箸をお弁当箱の上に置き、頭を下げる。
そんなことしなくったって、
「もちろんいいよ。ね?」
「うん!」
私と瑠璃の返事を聞くや否やバッ、と顔を上げた椎夏の笑顔はいつも以上に輝いていた。
「ありがとうっ!!」