ライバルは天才不良少年




二人とも凄く楽しそうに話している。


良い雰囲気だなぁ。

佐伯くんも椎夏のこと、好きなんじゃないかな?


二人の様子を見ているとそう思ってくる。

でも、余計なことはしないほうがいいかな?


・・・・・・うん。

せっかくの良い雰囲気なんだから流れに任せたほうが良さそうだよね!



「コラッ!佐伯、エースがサボってたら他の部員に示しがつかないだろうが!」



グラウンドから聞こえてくるの怒鳴り声。



「ヤバッ!今行きまーす!!」



先生に向けて叫んだ後、クルリと振り返って、



「絶対に勝つから。皆、応援よろしくっ!」



そう言って走って戻っていく。



「絶対に勝つなら応援いらなくね?」



いや、それは可哀想だって・・・・・・。




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