ライバルは天才不良少年
二章〈気付いた気持ち〉
異変
ふわぁっ。
眠い・・・・・・。
昨日、椎夏うまくいったかな?
教室のドアを開けると、瑠璃が机で本を読んでいた。
椎夏はまだ朝練か。
「おはよ、瑠璃。」
「ん?あっ、おはよう!」
瑠璃が顔を上げて挨拶を返してくれた、その時。
ガラッ!!
勢い良く開いたドアから椎夏が走って入って来た。
「凛!瑠璃!聞いて聞いてっ・・・・・・って凛、寝不足?」
喜びを全面に出して周りなんて気にせずに大声を出していたが、
近くまで来ると急に大人しくなった。
「あ~・・・うん。ちょっとね。」
そんなに顔に出てるかな?