ライバルは天才不良少年
寝不足の原因は昨日のこと。
『襲われたら大変だからな。』
初めて見るアイツの真剣な表情が頭に焼き付いて離れなくて。
いつもはムカつく“生徒会長さん”にもムカつかなくて。
そしてなにより、家まで送ってくれたことが嬉しかった。
う~ん・・・・・・。
何でこんなに気になってるんだろう?
アイツのことは嫌いなはずなのに・・・・・・。
「それより、聞いて欲しいことって?」
「そうそう!」
パンッと手を打つと、満面の笑みで、
「あのね、佐伯くんと付き合うことになったの!」
「え!?本当!?」
「わぁ!よかったね!!」
「うん!ありがとー!」
うまくいったんだ。
本当に良かった。