ライバルは天才不良少年




寝不足の原因は昨日のこと。



『襲われたら大変だからな。』



初めて見るアイツの真剣な表情が頭に焼き付いて離れなくて。

いつもはムカつく“生徒会長さん”にもムカつかなくて。


そしてなにより、家まで送ってくれたことが嬉しかった。



う~ん・・・・・・。

何でこんなに気になってるんだろう?

アイツのことは嫌いなはずなのに・・・・・・。



「それより、聞いて欲しいことって?」

「そうそう!」



パンッと手を打つと、満面の笑みで、



「あのね、佐伯くんと付き合うことになったの!」

「え!?本当!?」

「わぁ!よかったね!!」

「うん!ありがとー!」



うまくいったんだ。

本当に良かった。




< 52 / 63 >

この作品をシェア

pagetop