ライバルは天才不良少年
「いや。今日は藤崎じゃなくて、君に用があるんだよね~。」
リーダーらしき男がニヤッと笑って言うと同時に、他の奴らが私を円状に取り囲んだ。
・・・・・・私?
「逆に藤崎がいなくてラッキーだよ。」
私、別にこんな奴らに用を作った覚え無いんだけどな。
第一、コイツら知らないし。
「じゃあ、私に何の用ですか?」
正直、用があるなら早く済ませて帰って欲しい。
こんな人達がいると生徒の皆が怖がるし、
まだ生徒会の仕事が終わってないし。
すると、男は更にニヤニヤして、
「君、藤崎の女なんだろ?ちょーと一緒に来てもらおうと思ってね。」
と言った。