ライバルは天才不良少年
目の前に広がる三年生の教室。
今までと作りは何も変わらない。
それでも、私の目には何かが違うように映る。
それはきっと、最上級生という今までとは違った立場にいるから。
これからは最上級生として、
そしてもちろん生徒会長として、今まで以上に責任のある立場に着くんだ。
よーしっ!
頑張るぞっ!!
意気込んで新しいクラス、三年A組のドアを開ける。
と、その瞬間。
「凛ー!!」
「うわっ!?」
いきなり抱きついてきたのは、親友の西本椎夏(ニシモトシイカ)。
ちなみに今ので、頭打ったんだけど・・・・・・。
地味に痛かった!
「椎夏、今のは結構痛いよ・・・・・・。」
「あっ、ゴメン。でもさ!」
抱きついたまま目をキラキラ輝かせている。