ライバルは天才不良少年




「凛!!」

「凛ちゃん!!」



部活中であろう、椎夏と佐伯くんが人垣の中から飛び出そうとしているけど、

他の不良達によって止められている。


お願いだから、怪我なんてしないでね。


・・・・・・じゃなくて、



「いいから離してっ!!」

「っ、大人しくしてろ!」



ドカッ!!



不良達の手から逃れようと足掻いていた私の足が、誰かの足を踏んだ。


と次の瞬間、

首の後ろを手刀で叩かれた。


・・・・・・っ!!

やだ、力入んない・・・・・・。



「ふぅ、やっと静かになったか。おい、連れて行け。」

「おう。」

「何してんの?」




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